2013年11月04日

「統計学が最強の学問である」で統計学に少し近づく

秋はイベントが多い。著名人の講演が聴けるチャンスでもある。その一つ、Hitachi Innovation Forum 2013に参加することができた。
講演の選び方は様々であるが、今回は、リバース・イノベーションの著者であるビジャイ・ゴビンダラジャン氏、「統計学が最強の学問である」の著者である西内啓氏と、あと二つを選んだ。
ゴビンダラジャン氏の著書は、昨年読んで目からうろこが落ちるほどの影響を受けたので(それ以前の著書のストラテジック・イノベーションはちょっと受け入れがたかったが)、ぜひ直接話を聞きたいと期待して申し込んだ。結果は、期待通りであった。
一方の西口氏の著書は、書店でいつも見かけるにもかかわらず、何となく手にするのが怖くて(統計学に抵抗があるのか?)立ち読みすらしていなかった。本は読まなくても、講演を聴けば何となく分かるかもしれない、とのずるい考えでの参加であった。その結果、すぐに本屋に行って本書を購入し、読むことになってしまった。
西口 啓氏著「統計学が最強の学問である」:ダイヤモンド社 である。

本書は、統計学の解説書と認識した。決してビッグデータの解説書ではない。
講演のとき、「え、こんなに若い人なの?」と思ったが、その通りのことを本人に言われて驚いた。同様に、私のように40年以上前に大学を卒業した人が「統計学」を敬遠したがる理由を言い当てられたように思う。要するに、難しい数式、要するに何を言っているのか分からないこと、騙されたような嫌な感じである。
本書では、統計学のこれまでの研究成果の全体像を解説することにより、全体像と向かう方向を見せてくれている。特に、統計学の理解が劇的に進む1枚の表、の節に示された、一般化線形モデルをまとめた1枚の表は、何度も戻って確認した。

本書を読んですぐに仕事に応用するのは難しいが、ビッグデータについて語るのなら、これくらい読んでおかなければ、と思わせる本である。1日で読めると思う。
posted by 石田厚子 at 15:24| Comment(0) | 本を読む